妊娠がわかり、初回の妊婦検診を終え、いよいよ出産する場所を決めなければならないと、産院選びに悩んでいたある日、夫から「出生前診断はどうするのか」と聞かれました。
この記事では、私たち夫婦が出生前診断の情報を集めたのち、東京エバーグリーンクリニックに予約を入れて、実際に新型出生前診断(NIPT)を受け、結果を確認するまでの体験談を書いています。
私たち夫婦の場合、結果は幸いにも「陰性」だったため、精神面で深堀した内容ではないのですが、関東地方にお住まいで、新型出生前診断(NIPT)を受けようと考えている方の、病院選びの一助となれば幸いです。
新型出生前診断(NIPT)を受けようと思うまで
自分が妊娠する前から、ニュースなどで出生前診断なるものの存在は知っていて、気になってはいましたが、必ずしも受けたいと思っていたわけではありませんでした。
むしろ忘れていたくらいで、夫にいわれてから2人であわてて情報を探し始めると、出生前診断には何種類かあり、しかも受けられる週数に制限があることを知りました。このときすでに妊娠12週に入ろうとしていました。
調べるなかで、流産の危険性がなく、採血だけで調べることが可能な新型出生前診断(NIPT)を受けたいと思うようになりました。
新型出生前診断(NIPT)を受けられる施設には、認可されたところと認可外のところがあるようでしたが、私の場合、年齢などの条件から認可施設で受けることはできなかったので、認可外施設のなかでどこがいいのか、調べ始めました。
東京エバーグリーンクリニックに予約をするまで
そもそも2018年当時、新型出生前診断(NIPT)を受けられる認可外施設の数は多くなく、私たちが調べたところ、都内では、
- 東京エバーグリーンクリニック
- 八重洲セムクリニック
- ミネルバクリニック
くらいしか、見つかりませんでした(2018年7月時点)。
検査費用は各クリニックで2万円くらいの差はあるものの、そもそもが20万円くらいするので、2万円の差はあまり気になりませんでした。それよりも口コミやクリニックのHPなどを見て、 東京エバーグリーンクリニックに決めました。
東京エバーグリーンクリニックでは、次の検査ができました。
- 13トリソミー
- 18トリソミー
- 21トリソミー
- 性染色体異常
東京エバーグリーンクリニックでは、妊娠10週~15週くらいで、新型出生前診断(NIPT)を受けることがすすめられていました。
私はクリニックを決めた時点ですでに妊娠12週。予約がとれないこと、結果によっては羊水検査に進むかもしれないことを考えると焦ってしまい、あわてて予約の電話をかけました。
はじめに電話で受け付けてくれた方から、妊娠週数や検査希望日などを確認されたあと、電話を折り返すとのことで、一回電話を切りました。10分もしないうちに別の方から折り返しの電話が来ました。
週の初めころに電話したのですが、直近の土曜日に予約をとることができました。
もし数週間先にしか予約がとれないといわれてしまったら、推奨されている週数をオーバーしてしまったので、思ったより早く予約がとれたのはよかったです。
一方で、東京エバーグリーンクリニックに予約を入れるのとほぼ同時に、分娩する産院にも予約を入れていたので、とても複雑な心境でした。
新型出生前診断(NIPT)当日の流れ
検査当日は指示された母子手帳、直近のエコー写真を持って行きました。
東京駅八重洲口、地下直結の24番出口の階段を上がり、すぐ左手にクリニックの入るビルがありました。エレベーターで13階まで上がります。エレベーターの扉を出て、右手の通路を進んだ奥に、クリニックがあります。ビル全体、クリニックのなか、とてもきれいで清潔感がありました。
当日は次のような流れで、滞在時間30分ほどと、とてもスムーズでした。
- 受付(NIPT検査への同意書、伝票へ結果配送先の記入など)(待合室)
- 検査申込書、同意書の記入(別室で説明を受けながら)
- 医師の問診(別室)
- 採血(別室)
- お会計(待合室)
滞在していた30分ほどの間に、20代~30代くらいの女性や夫婦の計5組くらいが出入りしていました。
夫婦で来ている方が多かったです。
検査申込書、同意書の記入
受付してすぐに待合室で書いた同意書というのは、「万が一 ~ だったときは ~ の可能性がありますが大丈夫ですか?」といった感じで、起こりうるリスクに同意するような項目が並び、チェックするものでしたが、流れ「2」(上記参照)で記入する検査申込書、同意書というのは、実際に血液を検査するスペイン(?)の会社に送るための、英語で書かれたものでした。
別室で担当の方から日本語訳の説明を受けながら記入していきます。記入することは、妊娠期間、出産経験、流産経験、妊娠胎数(双子か、など)、妊娠のタイプ(自然妊娠か体外受精か、など)、身長体重などでした。
医師の問診
問診とありますが、診察というより、事務作業的な感じでした。
上で書いた申込書、同意書で空欄のままになっていた「検査の適応」という箇所があり、検査を受けようと思ったきっかけを選ぶものでした。
- 高齢出産
- 超音波検査でも異常所見
- 異数性の家族歴または既往歴
- 複合スクリーニングで高リスク
- 母親の希望
といった選択肢があり、そこに医師の前でチェックを入れるだけです。
あとは性別の通知を希望するか? という項目もあり、チェックします。
チェックするだけで、この「問診」という時間に検査そのものについて説明があるわけではないので(一言くらいはあったかもしれません)、2分くらいで終わりました。
採血
医師の診察室から壁で仕切られた別室に移動し、看護師さんに採血してもらいます。10mLくらい採ったようです。担当の看護師さんの腕がよかったのか、まったく痛みはありませんでした。
採血容器のシールに記入された氏名、患者番号(?)に間違いがないか、自分でも確認するように求められるので、これで血液の取違いはないだろうと安心感がありました。
ただ、ひとつ気になったのは、採血している間に、医師の診察室に次の夫婦が呼ばれて、氏名、年齢など個人情報の確認が始まってしまいました。丸聞こえだったので、こういった検査だけに、ちょっと気になりました・・・。
新型出生前診断(NIPT)検査費用
東京エバーグリーンクリニックでの検査費用は、18万円に消費税が入り、合計194,400円でした。大金だったので、クレジットカードが使えたのは助かりました。
費用について(2020年2月追記)
現在、東京エバーグリーンクリニックの新型出生前診断(NIPT)は3コースに分かれており、それぞれの費用は次のようになっています。
- Aコース【基本検査】(性別なし):150,000円(税抜)
- Bコース【基本検査+性染色体】:150,000円(税抜)
- Cコース【基本検査+微小欠失+全染色体】:200,000円(税抜)
私が検査を受けた当時よりも、だいぶ安くなりました。
新型出生前診断(NIPT)検査の結果が届くまで
受診してから11日後、東京エバーグリーンクリニックNIPT事務局からのメールにて、NIPT検査結果を発送したとお知らせが来ました。
その翌日、受診から12日後に、指定した時間にヤマトの宅急便コンパクトで結果が届きました。予定どおり、スムーズに届いてよかったです。
新型出生前診断(NIPT)検査結果の確認
結果が届いたとき、ちょうど夫婦2人そろっていたこともあり、すぐに開けずにはいられませんでした。
結果は・・・
13、18、21番染色体および性染色体すべて、「Normal」との記載がありました。2人でほっと、ひと安心です。
性別は、女の子でした。
性別が女の子とわかってから、なんとなく夫の様子がおかしいです。そわそわしているというか、「そうか、女の子かぁ・・・」と独り言を言ったりしています。男の子がよかったの? と聞くと、「たしかにいろいろ心配しないという意味では男の子がよかったかな。女の子は、心配だなぁ・・・」とすでに将来のことを心配しているようでした。
そして、これまではあまり夫のいたわりを感じなかったのですが、女の子とわかってから、「安静にしてね」などと急にやさしいことを言うようになりました。
東京エバーグリーンクリニックで新型出生前診断(NIPT)を受けてみて
東京エバーグリーンクリニックの施設に関してはとてもきれいで居心地がよく、(事務的なことでちょっとした間違いはあったものの)おおかた満足したので、東京エバーグリーンクリニックを選んでよかったと思いました。
まったく本質的なことではないのですが、待合室にウォーターサーバーがあり、とても暑い日でぐったりしていたので、冷たい水が飲めたのはとてもありがたかったです。
ただ、新型出生前診断(NIPT)とは? というところから詳しい説明を求める方にはおすすめできません。自分たちで、インターネットで調べる以上の情報は、クリニックで提供されなかったからです。
私たちは自分たちである程度調べていましたし、口コミからクリニックの説明には期待しておらず、結果さえわかればいいと思っていたので満足しましたが、そうでない方は物足りないと感じると思います。
2020年2月時点で、都内でNIPT検査を受けられる医療機関の比較については、下の記事にまとめました。よろしければ、こちらもご覧ください。
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