我が家では、産院を退院後すぐに、ベビーセンサーである【ベビーセンス・プチクリップ】を購入しました。
ところが、とある不安から使用しないまま、半年の間、お蔵入りとなっていました。
最近、生後6ヶ月になった娘が寝返りを始めたことをきっかけにやっと使い始めたので、この記事ではメリット・デメリット含め、【ベビーセンス・プチクリップ】の口コミ・レビューを書いてみました。
我が家では、娘が1歳になる頃まで大活躍でした!
ベビーセンス・プチクリップを購入した背景
産後、赤ちゃんを連れて家に戻ってきてから、一番の心配事は、
私が寝ている間に赤ちゃんの呼吸が止まっていたらどうしよう
ということでした。
産院では赤ちゃんを寝かせたベビーコットの下に【Babysense ベビーセンス】というハイセンス社製ベビーセンサーを設置していたので、自宅でも使えるように同じようなベビーセンサーを購入しようと思いました。
数あるベビーセンサーのうち、いろいろと迷った結果、我が家では【ベビーセンス・プチクリップ】を購入しました(類似品として【スヌーザヒーロー】などがあり、迷いましたが、産院で使っていたなじみから、ベビーセンスのほうを選びました)。
海外製品という若干の不安もあったので、楽天で出品されている数々のお店のなかから、「1年間の保証期間」「日本語翻訳説明書」がついている「モネモネ」さんで購入することにしました。
ところが、日本語に翻訳された説明書を読んでいるときに、ある言葉が目に飛び込んできました。
間違った型の電池に交換すると破裂する危険性があります。
破裂・・・?!
あくまで間違った型の電池に交換してしまった場合であり、調べたかぎりそのような事故の報告は見つからなかったので、大丈夫だとは思ったのですが、どうしても「破裂」の言葉の印象が強すぎて、使用することをためらってしまいました。
そうこうしているうちに、新生児だった赤ちゃんが生後1ヶ月になり、2ヶ月になり、徐々に赤ちゃんと一緒に寝ることに慣れてきて、ベビーセンス・プチクリップは使われないままとなっていました。
ベビーセンス・プチクリップを使うことになったきっかけ
夜泣きも少なく、しばらくの間、平和な夜を過ごしていました。ベビーセンス・プチクリップを買ったけれどお蔵入り状態です。
このままフリマアプリで売ってしまうおうか? と考えていたある日。
生後6ヶ月になった娘が突然、寝返りをするようになりました。それまで全然動こうとしなかったのに、寝返りができるようになってからというもの、平らなところに置いた瞬間、ごろんごろんと転がるようになりました(おむつ替え、着替えも大変になりました)。
抱っこで寝かしつけてからベッドに置けば、しばらくはあおむけで寝ているものの、途中、眠りが浅くなると、すぐ横向きやうつぶせになるようになってしまいました。
戻しても、戻しても、うつぶせになってしまいます。
転がりたい娘と、戻したい私の、終わりのない戦争のような夜が、数日間続きました。
その状況はお互いにストレスであったし、最終的には、何度やっても回転するので戻すことをあきらめるのですが、そうなると娘の呼吸が止まってしまうのではという不安があり、落ち着いて眠ることができませんでした。
実際、娘が起きているときはうつぶせになると「あーあー」と叫んで教えてくれるのですが、眠すぎるとそのまま顔を真下に押し付けて眠ってしまう姿を何度か見たので、すごく鼻ぺちゃだし、顔を真下にしたら窒息してしまうのでは・・・? と本当に不安でした。
そこで、「破裂」の恐怖を押し切って、ベビーセンス・プチクリップを使い始める決意をしました。
ベビーセンス・プチクリップを使う前の下準備
箱から出してみました。私の手との大きさ比較です。
性能テスト
箱から取り出すと、電池はすでに内蔵されているようでした。
ベビーセンス・プチクリップを、実際に娘に取り付ける前にしたことは、次の2つです。
- 説明書をよく読むこと
- 性能テストを行なうこと
主な機能
ベビーセンス・プチクリップ モネモネさん翻訳説明書より引用
ベビーセンス・プチクリップは赤ちゃんの動きを感知し、もし15秒間お腹に全く動きがなかった場合、バイブレーションで赤ちゃんを優しく刺激します。刺激に反応して赤ちゃんが動きだすこともあり、この場合プチクリップは監視モードに戻ります。もし、バイブレーションが始まってから5秒後も赤ちゃんの動きが感知されなければ、警報アラームが鳴ります。
このように、ベビーセンス・プチクリップは赤ちゃんの「動き」を感知してアラームを鳴らすしくみなので、次のような性能テストを行なうよう指示されています。
- 電源を入れる。
- センサーパッドを指で撫でて、(動きがあることを示す)緑色のランプが点滅することを確認する。
- センサーパッドを撫でるのをやめて、堅い動かない面にセンサーパッドを下にしておく。
- 動きが止まってから20秒以内にバイブレーションが始まり、さらにカチカチと音が鳴ってからアラームが鳴ることを確認する。
我が家では、上記の性能テストのほか、娘に装着する前に、親である私たち夫婦にベビーセンス・プチクリップを装着して実験してみました。
実験① 夫(やせ型)のパンツ・おなかに装着
まず、やせ型の夫のパンツのゴムのところにベビーセンス・プチクリップを装着してみました。センサーパッドは直接おなかに触れているので、通常モード(敏感モードもあり。後に記載)としました。
が、誤作動を起こし、警報アラームが鳴りました。次に、おなかの上に載せてみたところ、やはり誤作動を起こし、警報アラームが鳴りました。本体がただ上下するだけではだめなようです。
実験② 夫(やせ型)の胸の上におく
夫のおなかにあまり肉がついていないので、センサーパッドが浮いてしまうのかと思い、次はやや胸筋のついている胸の上においてみました。すると、今度は動きを感知し、警報アラームは鳴りませんでした。摩擦が関係しているのでしょうか?
実験③ 私(ややぽっちゃり)のパンツに装着
次に、ややぽっちゃり体型、とくにおなかまわりの肉付きはよい私のパンツのゴムのところにベビーセンス・プチクリップを装着してみました。この場合も、きちんと動きを感知し、警報アラームは鳴りませんでした。
これらのことから、誤作動を起こさないためには、ベビーセンス・プチクリップのセンサーパッドとおなかを密着させることが大切だとわかりました。
実際にベビーセンス・プチクリップを使ってみて
使用初日
ベビーセンス・プチクリップを導入した初日は試行錯誤の連続でした。
娘は大体20時半~21時半頃就寝するのですが、まだ私は(となりの部屋で)起きているので、いつもは物音に注意したり、定期的に見に行ったりしながら、娘の様子に注意するようにしていました。
導入を決めた初日は、22時頃、娘のおむつにベビーセンス・プチクリップを装着しました(本当は就寝と同時につけたかったのですが、説明書を読んだり、性能テストをしているうちに遅くなってしまいました)。
このときは娘は熟睡していて、身動きせず静かに寝ていたし、ベビーセンスを装着するために服のボタンをはずしたりしても、起きることはありませんでした。警報アラームが鳴ることもありませんでした。
誤作動(?)の連続
この日は23時半頃、私もベッド(娘のとなり)に行きました。
暑くて寝苦しいのか、娘は寝ながらじたばたしていました。首をふりふりしたり、足を高く持ち上げてかかと落としをしたり。私も寝たかったのですが、じたばたしている娘の様子が心配で見守っていると、ベビーセンス・プチクリップの警報アラームが鳴りました。
当然、娘は起きてしまい、ぐずぐずしている娘をしばらく抱っこしてなだめ、寝かしつけました。でも暑いのか、まだじたばたしています。すると10分もしないうちに再びベビーセンス・プチクリップの警報アラームが鳴りました。
結局、1時間半くらいの間に、
数十分おきに警報アラームが鳴り
→ 子供が泣く
→ なだめる
→ 警報アラーム・・・
を繰り返しました。
警報アラームが鳴るタイミングとしては、
- 「すすすんっ」と激しく鼻で吸い上げるような呼吸をしたあと
- かかと落としをしたあと
- 激しく身をよじったあと
などがありました。
動いたことで、ベビーセンス・プチクリップがおなかから離れてしまい、動きを感知できなくなったためではないかと思いました。
おそらく誤作動だと思うのですが、もし呼吸が止まっていたのだとしたら恐ろしいです・・・。
誤作動を防ぐ対策
私も疲れてきたので、対策として、ベビーセンス・プチクリップの感度を「通常モード」から「敏感モード」に変更しました。「敏感モード」は衣服の上から装着する際に使用するもので、わずかな動きを感知するとうたわれていました。
変更したおかげか、しばらく警報アラームが鳴らなくなり、私も寝付くことができました。
それでも鳴る警報アラーム
次に警報アラームが鳴ったのは午前2時前くらい。
娘は身体を横向きにしていて、警報アラームの音のせいか泣いていました。また誤作動(?)が起きてしまったようです。
次に警報アラームが鳴ったのは午前4時くらい。
このとき、娘はうつぶせになって、泣いていました。明け方ということもあり、娘はそれからなかなか寝付いてくれなくて、眠そうなのですが、ひたすらうつぶせになろうと身体をよじります。
私がそれを戻し、娘が回転し、・・・の無限ループのようになってしまい、どうしようもなかったので、半うつぶせのようになっている娘をもとに戻すことをあきらめ、私も寝ることにしました。
でも、このとき、ベビーセンス・プチクリップがついていることで、安心して寝ることができました。
使用2日目
使用2日目、ベビーセンス・プチクリップのおむつへの取り付け方を見直したところ、誤作動が起きなくなりました!
前日の使い方がよくなかったようです。
使用初日の夜は、Mサイズのパンツタイプおむつを使っていました。体重的にはセーフなのですが、見た目的にややきつそうで、ゴムの部分がおなかに食い込んでいました。食い込んだところにベビーセンス・プチクリップを装着したので、やや浮き上がっていた感じになっていました。
使用2日目の夜は、Lサイズのパンツタイプおむつに変えてみました。見た目的にちょうどよい感じです。娘がまだ目覚めているときに、ベビーセンス・プチクリップを装着してみました。電源を入れて、敏感モードとしました。起きているので動きもあるし、呼吸によっておなかが上下しているのですが、誤作動が起き、警報アラームが鳴ってしまいました。
そこで、ベビーセンス・プチクリップの根本部分まで、しっかりとおむつに挟み込んだところ、誤作動が起こらなくなりました。夜の間、一度も誤作動は起こりませんでした。
実際に使ってみた感じ、誤作動が起きてしまった原因として次のことが考えられました。
- おむつのサイズが合っていない → センサーパッドとの間にすきまができやすい
- クリップを根本までしっかり挟み込んでいない
これらのことに気をつけて正しく使用したところ、誤作動による警報アラームで睡眠妨害されることがなくなり、娘が横向きやうつぶせになってもしっかりはたらいてくれているので、安心して(私が)眠れるようになりました。
警報アラームの大きさについて
感じ方には個人差がありますが、私はほどよい大きさだと思います。
産院で(敷きパッドタイプの)ベビーセンスを使用していた方なら、音のイメージがおありかと思いますが、けっこうびっくりする大きさでしたよね?
クリップタイプは、敷きパッドタイプほど、けたたましい大きさではありませんが、眠っていても目覚めることはできます(これで目覚めなければ、相当疲れていると思います)。
装着した際の、赤ちゃんの違和感について
ベビーセンス・プチクリップ本体の厚みは、一番厚い部分で2センチくらいだと思います。
けっこう厚いなという印象でしたが、実際に赤ちゃんに装着してみると、うつぶせになったり、横向きになったりしても、ベビーセンス・プチクリップの違和感で目覚めたり、ぐずったりすることはないようでした。
おなかに直接当たるセンサーパッドの違和感も、とくにない様子でした。
上の写真はサイズ感の目安に撮ってみました。
説明書によると、おむつの上の部分は折り返して装着するように書かれていました。我が家は寝るときはパンツタイプのおむつを使用していますが、テープタイプのほうが、締まりが弱いので誤作動を起こしやすいのではないかと思います。
デメリットもあるけど、ベビーセンス・プチクリップを買ってよかったと思う理由
その理由は安心感に尽きます。
完璧ではないことはわかっていますが、ベビーセンス・プチクリップがあるおかげで、私が眠ることができます。
もしなかったら、ずっと娘の様子を見守り続けて、安心して眠ることなどできないと思います。
私が心配しているのは、乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息です。
とくに、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを低くするための対策として、
- 1歳になるまでは、寝かせるときはあおむけに寝かせる
- できるだけ母乳で育てる
- 保護者等はたばこをやめる
ことがいわれていますが、私の場合、母乳がほとんど出ないため、すでに対策のひとつができていないことになります。その上、「あおむけ」までできないとなると、怖くなってしまいます。
こちらの記事によると、どうしてもうつぶせになってしまう赤ちゃんを、そこまでがんばってあおむけに戻さなくてもいいと書いてあり、少し安心しました。
うつぶせを無理やりあおむけにすることで、娘の睡眠を妨害している感がすごいことも気になっていたので、これからはベビーセンス・プチクリップに頼りつつ、娘のうつぶせを(ある程度)見守っていきたいと思います。
敷きパッドタイプも捨てがたい
ここまで書いておいていまさらですが・・・
購入時点に戻るとしたら、敷きパッドタイプのベビーセンスも捨てがたいなと感じています。敷きパッドタイプを使用していないので(産院に入院中、数日間のみ使用)、そちらはそちらなりにデメリットもあるのかもしれませんが、現状、クリップタイプを使用して感じたメリット・デメリットを書いてみました。
ベビーセンス・プチクリップのメリット
- 敷きパッドタイプに比べて、価格が安い(差額1万円強くらい)。赤ちゃんが嫌がって完全に無駄になる可能性もあるので、安さは魅力。
- 寝る場所を替える場合に、移動しやすい。
ベビーセンス・プチクリップのデメリット
- 誤作動が起きやすい? → コツがいるけど、正しく使えば大丈夫ではある。
- 赤ちゃんのおなかに直接触れるので、なんとなく不安がある(本体は防水ではないらしいです。最近、うつぶせで寝た場合におむつの前面に漏れるようになったのですが、そうした場合、電池が入っているので大丈夫なのか不安があります)。
- 薄手の服だと、点滅しているランプが透ける。薄手のタオルケットをかけても、透ける。ウルトラマンみたいで、けっこう目立つ。
購入当時、敷きパッドタイプではなく、クリップタイプにした決定打が何だったのか、忘れてしまったのですが、もしかしたら何かと物入りな時期だったので、金銭的な理由もあったのかもしれません。
あとは、ベビーベッドで寝るかわからず、同じ布団で寝ることになったら、敷きパッドタイプだと完全に無駄になってしまう恐れがあったからかもしれません。
産院では非接触型のベビーセンスを使用していて、誤作動が起きたことはなかったので、ベビーベッドで寝ることがわかったいま、もしかしたら非接触型ベビーセンスにしたほうがよかったのかもしれないなぁとも思います。
最近は、ベビーセンスプチクリップが入手困難なようなので、代替品としてこちらもオススメです。
▼ベビーセンサーの比較・選び方のポイントについては、次の記事にまとめました。
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