幼稚園型認定こども園のデメリット?我が家が申込みをやめた理由

幼稚園型認定こども園のデメリット

認定こども園とは、「保育」を行なう保育園の機能と、「幼児教育」を行なう幼稚園の機能を併せ持っている施設です。

夫婦共働きなので普通の幼稚園に通わせることはできないけれど、「幼児教育」に興味のある我が家としては、認定こども園の存在は魅力でした。

そこで、幼稚園型認定こども園の見学に行ったのですが…、やはり夫婦共働きでは通わせることが難しい現実に直面することに。

結局、入園申込みはやめることとなりました。

夫婦共働き家庭にとってはデメリットともいえる、幼稚園型認定こども園の「幼稚園的」特徴をご紹介します。

この記事に書いたことは、あくまで「私が見学した」幼稚園型認定こども園の特徴です。すべての幼稚園型認定こども園に共通するわけではないと思いますが、こういうこともあるんだ! という程度に参考にしていただければ幸いです。

参考
  • 夫:正社員・フルタイム勤務
  • 妻(私):正社員・フルタイムにするか時短にするかは迷っている育休中の身
目次

某「幼稚園型認定こども園」の1日の流れ

見学の際に「1日の流れ」を聞いたところ、次のようになっていました。

1日の流れ
  • 7:00~:あずかり開始
  • 8:30頃:幼稚園バス到着
  • 午前:メインの活動+自由遊び
  • 昼食:給食orお弁当
  • 午後:自由遊び
  • 14:00頃:幼稚園バス出発(帰宅or習い事)
  • ~19:00:あずかり終了

この流れをもとに、我が家が幼稚園型認定こども園の入園申込みをやめた理由を書いています。

①あずかり保育を利用する子供が少ない

幼稚園型認定こども園は、幼稚園が母体となっています。

私が見学した施設では、1号認定の子供たち(幼稚園枠の子供たち)が大部分を占めていました。

割合としては、2号認定の子供たち(保育園枠の子供たち)の2倍以上。1号認定の子供たちは園全体で150人以上いますが、そのうち幼稚園バス出発後も残る「あずかり保育(延長保育)」利用者は、片手で数えるほど。

2号認定の子供たちの数は一学年10人前後で、けっして多くはないので、幼稚園バスが出発したあとは(それまでがにぎやかだった分とくに)寂しい思いをしてしまうのではないかと思いました。

②お昼寝の時間がない

「1日の流れ」を見るとわかるように、幼稚園型認定こども園では「お昼寝」の時間が設けられていません。

お昼寝について質問すると、

眠くなってしまう子もいます。そうした子は部屋の隅で寝ることはできるのですが、全体としてお昼寝はしません。

とのことでした。

現在2歳の我が子は、保育園でも家でも毎日2~3時間はお昼寝をします。

お迎えは18~19時頃になる予定なので、お昼寝なしで過ごすのはちょっとかわいそう…。生活リズム的に合わないなと感じました。

▼その後時短で復帰しました。復帰後のタイムスケジュールはこんな感じです。

③夏休み・代休・あずかりの短縮がある

2号認定の子供たち(保育園枠の子供たち)にも、1号認定の子供たち(幼稚園枠の子供たち)ほどは長くないけれど、夏休みがあるそうです。先生方が休みになるため、お盆のあいだは休みとのことでした。

そのほか、運動会など大きな行事の前には、先生方が準備をする時間が必要なので、たとえば午前中だけしかあずけることができないなど、「あずかりの短縮」があるそうです。

また、土曜日に行事を行なった場合は、たとえば翌週の月曜日がお休みになるなど、代休制度があります。

正社員としてはたらく身(夏休みなし・場合により土曜日出勤)としては、このお休みの多さを聞いた時点で「無理だ…」と思いました。

④保護者が参加する行事が多い

一般的な保育園でもみられる「入園式」「運動会」「お遊戯会」「卒園式」のほか、参観日、各種「~会」「~展」「~式」が多いこと…。

基本的に保護者参加とのことで、③と同じく「無理だ…」と思いました。

⑤保護者会(的な活動)がある

私が見学した施設では、それほどがっつりした「保護者会」はありませんでしたが、行事ごとに協力できる保護者を募って、みんなでお手伝いしながら行事を作り上げていくしくみのようです。

時間的に無理と思うのと同時に、手伝うということは必然的にママ同時の交流が生まれるわけで、なんとなく幼稚園ママに恐れを抱いている私としては「面倒だ…」と思ってしまいました。

⑥子供あたりの先生の数が少ない

厚生労働省の資料によると、幼稚園・保育園の職員の数というのは、次のように定められているそうです。

幼稚園の職員の数

1学級あたり専任教諭1人

(1学級の幼児数は、35人以下が原則)

保育所の職員の数
  • 0歳児:児童3人につき1人
  • 1、2歳児:児童6人につき1人
  • 3歳児:児童20人につき1人
  • 4、5歳児:児童30人につき1人

今回見学した施設では、3~5歳児は1クラス25人ほどで、担任1人をあてているとのことでした。入園したばかりなど、サポートが必要な時期には、臨時で+1人あてているそうです。

一方、私が見学した保育園は、比較的小規模の園が多かったため、3~5歳児であっても10人前後のクラスで担任1人+サポートの先生方が複数名あてられている場合がほとんどでした。

そのため、(幼稚園の見学がはじめてだった私としては)子供が25人以上いるのに先生が1人という状況にびっくりしてしまいました。実際、大人の背の高さほどある遊具に子供たちが上っていても、近くで見ている職員は誰もいないという状況で、少し不安を覚えました。

おにぱん

ニュースにならないので大きな事故は起きていないのでしょうが…私としては不安です。

さいごに

ここにあげたことは、私が見学した施設に関することではありますが、「幼稚園型認定こども園の母体は幼稚園」ということはどの施設でも共通しているので、これら幼稚園的特徴があてはまる場合も多いのではないかと思います。

保育園しか見学したことのない方にとっては、「え?!」とびっくりしてしまうことも多いのではないでしょうか。

幼稚園型認定こども園には、保育園とは違う魅力もたくさんあるのですが…、ここに書いた理由から、残念ながら我が家は申込みをやめることにしました。

追記:職場復帰してみると、同僚の一人が(私が見学したところとは別の)幼稚園型認定こども園に子供を通わせていました。その方いわく、幼稚園型認定こども園を選んだ理由として「習い事に自分で通わせる時間はないが、幼稚園だったら送迎してくれるから」とのことでした。サッカー、体操、水泳と、夫婦共働きながらたくさんの習い事をさせていていいな~と思いました。ただ、そこのご家庭は実家が近くにあり、サポートをお願いできる様子。あずかりができない時期は祖父母サポートをお願いしているようでした。もしそうしたサポートが可能ならば、幼稚園型認定こども園のメリットを享受できそうですね。

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この記事を書いた人

大福のような女の子(3歳)と男の子(1歳)を育てている30代薬剤師ママです。前職は「本が好き」という理由から、小さな出版社で編集者をしていました。子供も親も、なるべく笑顔でいられるような子育てを心掛けています。

手作りおもちゃ/知育玩具レンタル/ディズニー英語システム(DWE)/乳幼児の安全対策/賃貸暮らしを快適にするアイデアなどについて発信中です。

どなたかのお役に立てましたらうれしいです。

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