「手づかみ食べ」は脳の発達にいいと聞くけど、うちの子は1歳過ぎてもする気配なし。大丈夫なんだろうか…?
と、ずっと不安に思っていました。
ところが、娘が1歳4ヶ月になったある日、ついに「手づかみ食べ」をする日がやってきました。
この記事では、巷では「手づかみ食べ」にオススメと紹介されているけれど、娘には合わなかったのか「手づかみ食べ」をしなかった失敗例のレシピ(メニュー)と、ついに「手づかみ食べ」をした成功例のレシピ(メニュー)をご紹介しています。
一例ではありますが、私と同じように、お子さんが「手づかみ食べ」しないと悩んでいるという方の、少しでも参考になりましたら幸いです。
娘の状況
- 卵アレルギー(4回ほどあげてから発覚…)
- 生後6ヶ月の終わり~離乳食開始
- 離乳食初期から「食べ物」には興味を示していて、手でこねまわしていた(手のベタベタが嫌なわけではないみたい)
- 固形の食べ物を出すと、投げ捨てる
- おもちゃや日用品は何でも口に入れるくせに、食べ物には警戒して口に入れない
- 手作りの離乳食はあまり食べないので、基本はベビーフード
- 1歳前~1歳3ヶ月頃まで、(ベビーフードでも)離乳食拒否・偏食が始まる
- 1歳3ヶ月頃、皿の食材を手でつかみ、私の持つフーディングスプーンの上に載せるようになった(なぜ自分の口に入れない?)
- 1歳4ヶ月でついに手づかみでごはんを食べるようになった!
「手づかみ食べ」の練習方法としては、
- 手づかみしやすい食材を選ぶ
- 親も同じものを、手づかみで、一緒に食べる
- 子供専用のお皿(吸盤でテーブルにくっつくタイプ)に載せる
といったことを意識しました。
【失敗例】「手づかみ食べ」をしなかったレシピ
離乳食の本などを読んでいると、
「手づかみ食べ」は脳の発達にいいので、たくさんさせましょう!
といったことが、しばしば書かれていて、私は焦りました。
娘は、1歳になった時点で一度も「手づかみ食べ」をしたことがなかったからです。
いろいろと試したけど、投げ捨てるばかりで、口に入れてくれない…(涙)。
そこで、自治体の離乳食教室や、子育て支援センターの保育士さん・栄養士さんや、先輩ママに相談したり、ネットで検索したりしました。
そこでオススメされた「手づかみ食べ」レシピを娘に試して、撃沈した結果はこちらです。
①野菜スティック
- にんじんスティック(ゆで)
- さつまいもスティック(パルシステムの冷凍)
- きゅうりスティック(生)
離乳食教室や保育士さん・栄養士さんからオススメされたのは、シンプルな「野菜スティック」でした。
野菜スティックなら作るのも簡単だと思い、さっそく試してみました。
結果は…、
- にんじん・きゅうり → 触ろうともしないし、私が口に入れようとしても拒否
- さつまいも → 手で押したりつぶしたりするものの、手づかみしない。スプーンで一口大にして口に入れると食べる
「手づかみ食べ」はしませんでした。
②果物
- 一口大にカットしたいちご
- スティック状にカットしたバナナ
- 薄皮をむいたみかん
ネット上で多くの方が「手づかみ食べ」に成功していたのは、「果物」でした。
こちらも切るだけで簡単だったので、試してみましたが、「手づかみ食べ」はせず、投げ捨てるばかり。
スプーンであげると、おいしそうに食べるんだけど、なぜ…。
③パン
一口大にちぎったパンを、お皿に置いてみました。
娘は指でつんつんするものの、やはり手づかみしません。
私が指でつまんで口に入れると、ものすごく不快な顔をしながら何度か噛んだあと、吐き出してしまいました。それ以降は拒否でした。
④おやき
- さつまいも+きなこ おやき
- じゃがいも+枝豆 おやき
さつまいもやじゃがいもをゆでて、マッシャーでマッシュしたあと、一口大に丸めるだけなので、料理嫌いな私でも作ることができました。
▼我が家では「パルシステム」「co-op」といった生協の食材宅配サービスを利用しているのですが、下のような「むき枝豆」の冷凍品なども売られていて、時短になります。
▼マッシャーを使うと、短時間で簡単にマッシュできるので、離乳食づくりに1本あると便利です!
がんばって作った「おやき」ですが、お皿に載せておくと、指で押してムニムニしたり、遊びはするのですが、「手づかみ食べ」はせず、投げ捨てるばかりでした。スプーンで口に入れると、調子がいいときは食べてくれました。
⑤赤ちゃんせんべい
赤ちゃんせんべいをあげておけば、夢中で食べるからおとなしくしてるよ!
うちの子(1歳)は離乳食を全然食べなくて、おっぱいばかりだけど、赤ちゃんせんべいはよく食べるんだ。
などと、先輩ママたちから聞いていたので、きっと赤ちゃんはみんな大好きな食材なんだろう…と思っていた「赤ちゃんせいべい」。
ごはんではないけれど、形状的に「手づかみ食べ」にぴったりだと思い、おやつの時間にあげてみました。ですが、ハイチェアのテーブルに置くと、ものすごく警戒し、手を出そうとしません。
ボールペンなら、すぐに口に入れてしまうのに…。
私も一緒に食べてみますが、やはり警戒し、指でつんつんしたあと投げ捨ててしまいました。
私の指でつまんで口に入れてあげると、何度かカミカミしたあと吐き出してしまい、それ以降は拒否でした。
【成功例】「手づかみ食べ」をしたレシピ
①マンナビスケット
数ヶ月間、「手づかみ食べ」の練習にといろいろな食材を与え、投げ捨てるばかりでどうしたものかと悩んでいた娘1歳3ヶ月のある日。
卵アレルギーの娘でも食べられる、卵不使用のビスケット「マンナビスケット」の存在を知りました。
市販品のビスケットには卵を使っているものが多いなか、マンナはありがたい存在です!
どうかなーと思いながら、娘にあげてみると、恐る恐る手でつかみ、口に入れて、かじっていました。
1枚のビスケットを、丸ごと最後まで食べることはありませんでしたが(半分くらいしか食べない)、これまでの「手づかみしない・投げ捨てる・口に入れても吐き出す」から「手づかみで口に入れた! 少しだけ食べた!」への変化は、大きな一歩に思えました。
マンナビスケットは大人が食べてもとてもおいしいので、娘にとってもおいしかったのだろうなと思います。
②簡単おにぎり
1歳4ヶ月になった娘が、はじめて、パクパクと「手づかみ食べ」するようになったレシピは、「簡単おにぎり」でした。
今になって思うと、どうしてもっと早くこれを作らなかったんだろうと不思議なのですが、たぶんパンとか大きな具材とかを吐き出していた娘を見て、「固形物が嫌いなんだろうな。だからおにぎりなんて無理だろうな」と思い込んでいたのだと思います(反省)。
「簡単おにぎり」とは、離乳食の本やネットなどでよく紹介されているレシピで、キッチンばさみがあれば簡単に作ることができます。
- のりの上に軟飯・ごはん(←我が家では「おかか」を混ぜています)をうすく広げる
- その上に、のりを重ねる
- キッチンバサミで一口大にカットする
▼我が家ではこちらのキッチンばさみを使っています。分解して食洗機で洗えるので、とても使いやすいです。
▼「簡単おにぎり」はこちらの本でも紹介されています。
はじめて「手づかみ食べ」に成功した日、娘は、私が「簡単おにぎり」を作っているときから周りをチョロチョロして騒いでいたので、切れ端をつまみ食いさせてみました。とても満足そうにしていました。
お皿に載せて出してみると、早くくれといわんばかりに騒いでいたのですが、あえて私から食べさせることはせずに、言葉で「手でつかんで、お口に入れてごらん」とジェスチャーを交えながら伝えると、指でつまむようにして、口に入れて、かんで、飲み込みました!
我が家では、数ヶ月間の努力が実った、感動の瞬間でした!
それからは、パクパクと食べ、完食しました。
そして、「簡単おにぎり」によって「手づかみ食べ」のコツをマスターした娘は、これまで投げ捨てていたバナナやトマト、おやきなども、「手づかみ食べ」するようになりました。
さいごに
このように、1歳を過ぎても「手づかみ食べ」をする気配のなかった娘が、1歳4ヶ月にしてついにパクパクと「手づかみ食べ」をするようになったわけですが、実ははじめての「手づかみ食べ」はマンナでも、簡単おにぎりでもなく、「芋けんぴ」でした。
夫が自分のおやつとして食べていたのを、周りをチョロチョロしていた娘に(ふざけて)渡してみたら、まさかの「少しかじっていた」というできごとでした。このときも、(おもちゃや日用品ではない)「食べ物」を自分の手で口に入れて、少しだけ食べた、ということは、大きな変化に感じたものです。
なかなか「手づかみ食べ」をしなかった娘を見て、「手づかみ食べ」しない子供に「手づかみ食べ」をさせるコツだと感じたことは次のとおりです。
- 本人が本当に好きなものなら、手づかみで食べる(いろいろ試して見つけるしかない)
- 親も一緒に手づかみして、心からおいしそうに食べる
- 手づかみで食べたら、大げさなくらいにほめる
- 吸盤でテーブルに固定できるお皿を使う
- 市販のベビーフードだけでは手づかみ食べの練習ができないので、ベビーフードメインで離乳食を進めている家庭では、奮起して「手づかみ食べ」レシピを用意する必要がある(重い腰をあげました)
お子さんが「手づかみ食べ」しないとお困りの方の、少しでもお役に立てましたら幸いです。
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