我が家の第2子となる息子は、生後1ヶ月頃から頭の形が気になっていました。
様子をみていたのですが改善する気配がなく…、生後5ヶ月のときに、ついにヘルメット治療をすることを決めました。
かかりつけの小児科医で紹介状を書いてもらい、大きな病院を受診し、レントゲンを撮って病的なものではないか確認。
ヘルメット治療に進む許可をもらえたので、ヘルメットの「処方箋」を持って、スターバンドの販売元AHSビジターズオフィスを訪ねました。
申し込んだのは「測定コース」です。
スターバンドの「測定コース」ではどんなことをするのか、体験談をご紹介します。
息子の頭の変形レベルも載せていますので、同じように悩んでいる方のご参考になればと思います。
予約の方法
スターバンドの販売元である株式会社AHS Japan Corporationの公式サイトから、予約をします。
「測定コースお申込み」ボタンをクリックし、測定希望施設(銀座・新宿・梅田)を選択。
ほか必要な情報を入力して送信すると、数分後に測定希望施設のスタッフさんから、折り返しの電話が来ます。
そこで測定日を決定します。
持ち物
折り返しの電話連絡の際にお話があると思いますが、必要な持ち物は次のとおりです。
- 母子手帳
- (病院からもらったヘルメットの処方箋)
また、スターバンドのヘルメット治療を受けるには、次のような流れになりますが、
- 測定コース
- 提携医療機関での適応診断
- ヘルメット作成
- ヘルメット完成
- 初装着
- フォローアップ
- 治療完了
我が家の場合はもともとヘルメット治療をする意思が強かったので「測定コース」の前に提携医療機関での適応診断を済ませていました。
そのため、病院からもらったヘルメットの処方箋も、このとき持参しました。
授乳・おむつ替えは?
AHSビジターズオフィスにはベビーベッドがあるので、おむつ替えができます。
また、個室が2室(?)ほどあり、空いていれば個室で授乳することができます。ミルクなら、個室でなくても椅子をお借りして授乳することができそうです。
スターバンド測定コースの流れ
「測定コース」は次のような流れで進みます。
- 書類の記入
- スキャン(5~10分)
- ヘルメット治療に関する説明(15分)
- 評価(20~30分)
かっこ内に、公式サイトで紹介されているおおまかな所要時間を記載しています。
スキャン
「スタースキャナー」と呼ばれる装置に入って頭の形を測定します。
おむつ1枚になって、頭にはタイツのような帽子をかぶります。
スキャン結果がぶれてしまうため、約2秒間動かずにいる必要があります。
スタッフさんが子供の目線の先で音の出るおもちゃを振って、興味を惹いていましたが、もともと頭の形がいびつな息子は向き癖のほうについ傾いてしまい、何度かやり直しました。
ヘルメット治療に関する説明
結果が出るまでに、パソコンの画面で資料を見ながら説明を聞きます。
内容はおもに次の3点でした。
メモと記憶を頼りに、印象的だった話をご紹介します。
(※誤りがあるかもしれないので、ご参考までに…)
①頭蓋の解剖学について
頭の骨というのは、
頭蓋冠 + 頭蓋底
で構成されていて、頭蓋底はゆがみにくいが、頭蓋冠のほうは隙間が空いているためゆがみやすい。
ヘルメット治療はこの頭蓋冠をターゲットとしている、といったお話を聞きました。
②変形について
頭の形がゆがんでしまう原因には、「病的なもの」と「病的でないもの」があります。
「病的なもの」には水頭症や頭蓋骨早期癒合症などがあり、こうした病的な原因がない場合にヘルメット治療をすることができます。
「病的でないもの」には子宮内の姿勢、吸引・鉗子分娩、多胎児、NICU・GCU、筋性斜頸などがありますが、もっとも多いものは寝るときの向き癖だそうです。
変形の種類としては、
- 短い
- 斜め
- 短い+斜め
- 長い
があります。
③ヘルメット治療について
世界で使用されている治療用のヘルメット(リモデリングヘルメット)は約50社ほどありますが、日本で使用できるのは3社のみ。
種類としては「アクティブ」タイプと「パッシブ」タイプに分けられ、スターバンドは「アクティブ」タイプに分類されるそうです。
「アクティブ」タイプのメリットは、成長に合わせてフォーム材を数mm単位で削るため、矯正力が高いことがあげられます。
スキャン結果の説明
スキャン結果は紙に出力され、持ち帰ることができます。
息子の場合、頭の変形は「短い」と「斜め」が合わさった「短頭斜頭」になるそうで、
どれくらい短いか?(短頭レベル)
どれくらい斜めか?(斜頭レベル)
について、5段階評価してもらいました。
こちらが息子の頭ですが…、
改めて見るとかなりいびつ…(汗)。
短頭レベルは5段階中レベル2(※レベル5がもっとも深刻)とほっとしたのも束の間、
斜頭レベルは5段階中レベル5ともっとも深刻との結果でした。
しかも、斜頭レベルというのは、4つの切り口で評価されるのですが、そのすべてでレベル5でした。
後頭部の左右の体積でみると30%ほども差が出ていることや、耳の位置がずれていることまでわかり、なかなか衝撃を受けました。
スターバンドの費用
スキャン結果の説明に続き、費用の説明があります。
スターバンドの費用は、全額で440,000円(税込)です。
ここには、
- ヘルメット代金
- 6ヶ月間の調整費用
が含まれます。
そのほかかかる費用としては、消毒用アルコールなどの消耗品代があります。
スターバンドの申込み方法
「測定コース」の最後に、申込書をもらいます。
「測定コース」終了後の申し込みの流れは次のようになります。
申込書・同意書に記入後、写真に撮り、メールに添付して送る(「測定コース」の翌日昼12:00まで)
↓
スターバンド費用を振り込む(3営業日以内)
我が家が申し込んだときは、振り込みは分割も可能でした。
今後の流れ
「測定コース」終了後は、次のような流れでヘルメット治療を進めます。
- 測定コース
- 提携医療機関での適応診断
- ヘルメット作成
- ヘルメット完成
- 初装着
- フォローアップ
- 治療完了
我が家の場合は、提携医療機関での適応診断を済ませた状態で「測定コース」に参加したため、申込書・同意書をメールで送付した段階で、ヘルメット作成を進めていただけることになりました。
受け取りは2週間後です。初装着後は、2~6週間に1回のペースでフォローアップに通い、ヘルメットを調整してもらいます。治療完了までは最長6ヶ月とのこと。
スターバンドのヘルメット治療を親子でがんばっていきたいです!
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