賛否両論ある幼児のお小遣い制度ですが、我が家は娘が5歳になったある日、藁にもすがる思いでお小遣い制度を導入しました。
お小遣いには、毎月、毎週などの決まった日に、決まった金額をわたす「定額制お小遣い」と、何かをしたときにごほうびとしてお金を渡す「報酬制お小遣い」がありますが、我が家が導入したのは「報酬制お小遣い」です。
我が家のお小遣い制度の始まり
子供たちを21時には寝室に連れていきたい!
と、あれこれ模索していましたが、なかなか難しく…、
21時半過ぎにやっと寝室に入り、絵本を読んだりして、就寝が22時近くになってしまう日々が続いていました。
(うまくいっていた時期もあったのですが…)
母一人の力では限界がある。子供たちにも協力してもらわないと…。
と思ったとき、
目標時間に寝室に行くことができたら、ごほうびとしてお小遣いをあげる制度
を始めることにしました。
5歳児にお小遣いをあげることにややためらいがあったのは、以前、たとえば「お手伝いをしたらお小遣いをあげる」ことにすると、外からの動機付けでしかお手伝いをしない子になる、お小遣いをもらえないならお手伝いをしない子になってしまうと育児本で読んだことがあり、報酬制お小遣いの恐ろしさを感じていたから…。
娘の場合、お手伝いを報酬制にしたら、報酬がないとお手伝いをしなくなるタイプです。
ですが、就寝時間という目標を達成できたらお小遣い、ということにすれば、そのリスクは少ないのではと考え、導入に踏み切りました。
我が家のお小遣い制度の運用方法
お小遣いに設定した金額は次のとおりです。
- 21時までに寝室に行けた ▶ 50円
- 21時半までに寝室に行けた ▶ 10円
月の半分、21時半に寝室に行けたら150円…
その金額が高いのか安いのか未知数でしたが、とりあえずこのような形で始めてみました。
とりあえずの目標はあくまで「寝室に行く時間」であって、絵本を読んだあとの「就寝時間」ではありません。
また、お小遣いといっても、お金を子供自身で管理するのはまだ難しく、紛失のリスクがあったので、ホワイトボードにお金のイラストをラミネートしたものを貼ることで、お財布の中身を管理することにしました。
使用したのはフリー素材のお金のイラストです。
また、5歳の娘にだけお小遣いをわたすと喧嘩になるので、当時2歳だった弟にもお小遣いを導入しましたが、本人はよくわかっておらず、娘が一緒に管理しています。
お小遣いを導入後は、たとえばいつまでも遊んでいて保育園から帰ろうとしないときや、お風呂からなかなか出たがらないときに、
早く寝られたらお金もらえるよ…
協力お願い…
と、お小遣いを持ち出して声掛けしています。無視されることもありますが、何か欲しいものがあってお金を貯めているときは、比較的協力的になってくれたりもします。
お小遣いを使うタイミングは、まだ明確に定まっていないのですが、目安としては「親は買うつもりがないものを、子供が欲しいといったとき」。
たとえば、別のものを買うためにスーパーに行ったのに「ペロペロキャンディー買って!」というとき。
また、別のものを買うためにセリアに行ったのに「バスボール欲しい」というとき。
毎回毎回気軽に買えるわけではない、何かを買うためにはお金が必要なのだ、ということをわかってほしくて、お小遣いから引いています。
報酬制お小遣いを導入して1年後の変化
報酬制お小遣いを導入して、もうすぐで1年になります。
お小遣いが始まって、金銭感覚には変化があったように思います。
それまで無限に手に入ると思っていた100均のおもちゃ(すぐに飽きて捨てられる)、ガチャガチャのおもちゃ(すぐに飽きて捨てられる)、スーパーのお菓子を買うためにはお金が必要であることがわかり、100均のおもちゃなら100円玉1枚、ペロペロキャンディーなら10円玉5枚、といったように、欲しいものによって必要なお金が違う、ということがわかったのは大きいです。
我が家ではこどもちゃれんじや、Z会に取り組んでいますが、年長になってから学習のテーマに「お買い物」「お金」が扱われるようになりました。
それに取り組む様子を見ていると、単純なお買い物はできるけれど、お金の計算や換算はまだまだ苦手なようです。
最近、我が家ではポケモンブームがやってきていますが、あるとき娘がポケモン図鑑が欲しいと言い出しました。amazonで調べた金額は1,100円。
一人のお小遣いで買うには高いけれど、弟と二人分のお小遣いを合わせれば買える! ということになり、協力して買っていました。
高い買い物をするために、弟と交渉していて、成長を感じました。
(弟を利用しているともいえますが…)
就寝時間に関しては、お小遣いのほかにも、たとえば私がエネルギー切れになって動きが鈍くなるのを防ぐために、手帳にごほうびシールを貼ることにしたり…、いろいろ取り組んでいるので何が利いているのかわかりませんが、1年前よりも早く寝られるようになりました。
よほどのことがないかぎり、21時半には寝室に行けるようになりました。月に1回くらい21時までに寝室に行けることもあります。
状況によっては子供たちのお小遣いが多すぎてしまうかもしれないので、いずれ額を見直すかもしれませんが、このような金銭感覚や就寝時間の変化があり、我が家の場合は、5歳になったタイミングで報酬制お小遣いを導入したのはよかったかなと思います。
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