海外では、赤ちゃんの視覚、聴覚、触覚などの感覚を刺激することで脳の発達を促すおもちゃのことを「センサリートイ」と呼んでいて、なかでもボード型のものを「センサリーボード」と呼んでいるそうです。
今回は、「動物」と「開け閉め」ブームが到来している1歳半の娘のために、100均の材料だけで作ることができる「動物いっぱい」のセンサリーボードを手作りしてみました。さまざまな動物をとおして、視覚・触角を刺激してあげることのできるおもちゃです。
難しそうに見えるかもしれませんが、型紙はほとんど使用しておらず、フリーハンドでカットしたフェルトをボンドで固定してくだけなので、簡単に作ることができました。
材料
- おしりふきのフタ 6個
- プラダン 2枚(1枚は補強のため)
- 目玉シール 大12枚+(お好みで)小1枚
- フェルト
- ぷちぷち
- 綿
- リボン
▼おしりふきのフタ
▼プラダン
▼目玉シール
▼フェルトは下のような完成形を作るために、今回は黄色、茶色(濃い・うすい)、白、黒、水色、ピンク(濃い・うすい)、オレンジの9色を使いました。フェルトは、それぞれ少量しか使わないので、100均の3色セットなどを活用するといいです。プチプチ、綿、リボンも少量しか使いません。
材料はすべて100均でそろえることができます。
道具
- ボンド
- ハサミ
- ペン
- 紙(型紙用)
ボンドは、こちらの多用途ボンドを使用しています。
プラダン、おしりふきのフタの接着にも使用できます!
これ1本でもOKですが、今回は節約のため、フェルトどうしの接着には100均の木工用ボンドを使用しました。
作り方
作り方は、おおまかに次の4工程です。
- 型紙を作る
- 動物パーツを作る
- おしりふきのフタの中身パーツを作る
- プラダンに固定する
①型紙を作る
今回作るセンサリーボードは、型紙をほとんど使用しておらず、大部分フリーハンドですが、見た目をよくするために、①動物パーツの輪郭、②おしりふきのフタの中身パーツの土台、の2種類だけ型紙を作りました。
「①動物パーツの輪郭」は、楕円形です。これはタブレットで「楕円」と検索し、出てきた図形を適当に拡大して(私は、長いほうの直径が8.5cmとなるようにしました)、上に紙を置いてトレースしました。
「②おしりふきのフタの中身パーツの土台」は、おしりふきのフタの「フタ」を開けて、その「フタ」で型をとりました。
▼フェルトをこのような形にカットするために使います。
②動物パーツを作る
このような6種類の動物パーツを作ります。基本的な作り方は、フェルトをカットしてボンドで貼るだけです。
ライオン
フェルトから、型紙を作った輪郭(+耳)含む、次のようなパーツをカットし、
目玉シールとともに、ボンドで固定します。
ねこ
フェルトから、型紙を作った輪郭(+耳)含む、次のようなパーツをカットし、
ボンドで固定します。
うさぎ
フェルトから、型紙を作った輪郭を含む、次のようなパーツをカットし、
ボンドで固定します。
くま
フェルトから、型紙を作った輪郭を含む、次のようなパーツをカットし、
ボンドで固定します。
ぞう
フェルトから、型紙を作った輪郭を含む、次のようなパーツをカットし、リボンとともに、
ボンドで固定します。
リボンは、顔の中心に入れた切込みから裏側にとおし、裏側にボンドで固定しました。
はじめ、目の位置を下のほうにしたところ、宇宙人のようになってしまったので、修正しました。はがしたところがモケモケしてしまったので、ごまかすためにピンク色の丸を貼りました。
パンダ
フェルトから、型紙を作った輪郭を含む、次のようなパーツをカットし、
ボンドで固定します。
なかなかパンダらしくならなかったのですが、目のまわりの黒い部分をやや「雫型」になるように修正したところ、それらしくなりました。
③おしりふきのフタの中身パーツを作る
このような6種類のパーツを作ります。基本的な作り方は、フェルトをカットしてボンドで貼るだけです。
まずは、型紙をもとに土台となるフェルトをカットして、
下の写真のようにカットしたパーツをボンドで固定します。
左上から時計まわりに、イメージは次のとおりです。
- 「さる」のおしり
- 「羊」のもこもこ
- 「しまうま」の模様
- 「あひる」と「水面」
- 「きりん」の模様
- 「うし」の模様
▼「あひる」と「水面」パーツについて:あひるの形にカットした黄色のフェルトと、楕円形にカットしたオレンジ色のフェルトを固定し、目玉シールを貼ります。その上から、水面をイメージした「ぷちぷち」を貼ることで、触ったときの感じの違いを楽しめるようにしました。
▼「羊」パーツについて:綿を適当な長さにカットし、そのままボンドで貼りました。この状態だとうまく固定されませんが、あとで上からおしりふきのフタを貼るので、そこでしっかり固定されます。こちらも触ったときの感じの違いを楽しめるようにしました。
④プラダンに固定する
まずは、仮置きして、配置を決めます。
このとき、プラダンの各辺の中央などに、マスキングテープを貼って目印とし、大きな偏り・曲がりが出ないようにしました。
あとは適当です!
次に、フェルトで作った12種類のパーツを、多用途ボンドでプラダンに固定します。
次に、おしりふきのフタを固定します。おしりふきのフタにはもともと両面テープが貼られていますが、その保護シールをはがしたところに、多用途ボンドを塗りました。
このような状態になります。
フタを開けるとこんな感じです。
このままでもいいのですが、プラダン1枚だと遊んでいる途中で曲がってしまい、心もとないので、もう1枚のプラダンを裏側に貼ると、安定感が出ます。
さらに、角が若干危ないので、ハサミでカットすると安心です。
完成!
センサリーボードとしてのポイントは次のとおりです。
- フェルトの重なりによる「デコボコ」を楽しむ
- あひるパーツの「ぷちぷち」を楽しむ
- 羊パーツの「もこもこ」を楽しむ
- ぞうパーツの鼻を引っ張って楽しむ
- ライオンパーツの「モケモケ」(たてがみ)を楽しむ
- おしりふきのフタの開け閉めを楽しむ
- 目玉シールの動きを楽しむ
- 遊びながら「動物の名前」にたくさん触れる
▼ぷちぷち
▼もこもこ
▼引っ張る
▼センサリーボードの完成形です
▼フタを開けるとこうなります
子供の反応
センサリーボードに対する子供の反応は、「遊ぶときはよく遊び、遊ばないときは見向きもしない」でした。
しばらく遊ぶと飽きて、見向きもしなくなるのですが、棚の上に置いておくと、定期的に「(取って!)」と要求されます。
次の写真は、私が夜の間に作ったセンサリーボードをリビングに置いておき、それを翌朝起きてきた娘が発見したところですが、
興味津々でさっそくフタの開け閉めをしていました。動物の顔を指さしては「ふっ!」と声を出し、「私、知ってる!」とでも言いたげでした。
「ぷちぷち」や「もこもこ」には、こちらの想定どおりはまってくれました。
フェルトが「でこぼこ」している感じも楽しいようで、しきりに指で触っていました。
娘が気に入ってくれたようなので、作ってよかったと思います。指先の訓練にもよさそうです。
よろしければ、ぜひ作ってみてくださいね。
▼触っておもしろい、こちらの絵本もおすすめです。
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