子供が生まれてから、家事の効率化のため、食器洗い乾燥機(食洗機)を導入ました。
我が家は賃貸暮らしであり、ビルトイン食洗機を取り付けることができません。そのため、導入した食洗機は、Panasonic製【NP-TH2-W】という置き型食洗機です。
我が家ではアイディールブレーンというメーカーの家具転倒防止金具【ガムロック】という製品を用いて、食洗機の耐震対策をしました。
【ガムロック】は、耐震アイテムとしてはとてもすばらしいものなのですが、使い方には少しコツがいります。
この記事では、
- 食洗機の耐震対策にはどのような方法があるのか
- 耐震対策としてガムロックを用いるメリット・注意点
についてご紹介します。
我が家の食洗機の設置状況
我が家で使用している食洗機、Panasonic製【NP-TH2-W】は、ファミリータイプ・中価格帯の製品です。現在販売されている【NP-TH4】の2世代前の型になります。
食洗機の設置場所は、キッチンカウンターの上です。
キッチンカウンターの幅は、ちょうど食洗機が載るくらい。高さは1メートル以上あります。
カウンターの下(リビング側)には棚があり、子供がよくそこでいろいろな箱を引っ張り出して遊んでいます。地震が来て、食洗機が落ちたら…? と考えると恐怖しかありませんでした。
置き型食洗機は、重量があるわりに、とても不安定ですよね。手で押しただけでグラグラ…。
食洗機の耐震対策にはどのような方法があるのか?
食洗機の耐震対策について調べたところ、食洗機メーカーのほうでは案内がないし、個人ブログが出てくるのみでした。
ほかの方がどのように食洗機の耐震対策をしているのかみてみると、大きく分けて次の3つの方法がありました。
- 家具転倒防止金具・器具を用いる
- 耐震マット・シートを用いる
- 突っ張り棒を用いる
それぞれについて、詳しくみていきます。
①家具転倒防止金具・器具を用いる
家具転倒防止金具・器具には、
- 「貼る」ことで固定するタイプ
- 「釘・ネジ・ビスで穴をあける」ことで固定するタイプ
があります。
食洗機に「穴をあける」ことはできないので、食洗機の耐震対策には前者の「貼る」タイプを用います。
「貼る」タイプの家具転倒防止金具・器具には、粘着面が2面あり、1面を食洗機に、もう1面を台・壁に貼りつけることで、「食洗機」を「設置する台・壁」に固定することができます。
貼るタイプ例
我が家で使用している「ガムロック」は、貼るタイプの家具転倒防止金具・器具です。
「ガムロック」には7種類の製品が存在しますが、食洗機にもっとも適していると紹介されているのは、「ガムロックPC」です。
一応、設置場所によっては「ガムロックnewMB」(〇)、「ガムロックT」(△)も用いることができます。
ほか、同じく設置場所によっては(※固定面と2センチの隙間が必要)不二ラテックス製「不動王」も利用できるかもしれません。
②耐震マット・シートを用いる
耐震マット・シートを、食洗機と設置する台との間に貼ることで、滑り止め効果が期待できます。
100均などでも売られている、定番の耐震アイテムですが、100均では少し心もとない方には、ガムロックシリーズのひとつである「ガムロックPL」をおすすめします。
耐震マット・シートは、滑り止め効果は期待できても、転倒防止効果は不十分なので、あくまでほかの方法と併用して、補助的に用いるものだと思います。
③突っ張り棒を用いる
こちらも耐震対策として定番の「突っ張り棒」ですが、条件が合えば利用できます。
たとえばアイリスオーヤマでは「家具転倒防止棒」の商品名で販売されていますが、一番長いもの(Lサイズ)で、取付け高さ70~120 cm です。
なので、食洗機上部と天井の幅が、120 cm 未満であれば、食洗機の耐震対策として、突っ張り棒を用いることができます。
私が探したところ(見落としがあるかもしれませんが)、上でご紹介しているアイリスオーヤマのLサイズが、一番長かったです。ですが、これでも長さが足りないご家庭もあるかと思いますので、その場合は別の方法で対策するしかありません。
我が家では、突っ張り棒を用いる方法は、長さの問題、景観の問題、長すぎるけど効果あるの…? という不安から、却下となりました。
ガムロックとは?
「ガムロック」とは、アイディールブレーン社製「家具転倒防止金具」です。
「ガムロック」について調べていてはじめて知った「アイディールブレーン」という会社ですが、「地震の揺れを科学する」というキャッチコピーがついているだけあって、さまざまな地震対策アイテムを開発しています。
そのような会社の製品なので、性能には安心感がありますね。
ガムロックの7つの特徴!
ガムロック正規販売店「アトムダイレクトショップ」製品紹介ページより引用
1. ネジを使わないので、壁を傷つけない!
2. 震度7の転倒防止性能を確認済!(財)建材試験センターによる品質性能試験実施済
3. 壁や家電・家具にノリが残らず、洗って何度でも使える!
4. 取り付け取り外しが簡単!女性でも約10秒〜で取り付けられる!
5. 先端研究の成果!衝撃力を約1/4に軽減!
6. 壁紙、化粧合板などの壁面に直接貼れる!
7. 今ある家具に設置できる!
地震対策について研究を重ねている企業の製品であるということと、上でご紹介している7つの特徴が、「ガムロック」を用いるメリットです。
「ガムロック」シリーズは全部で7製品です。
アトムダイレクトショップのサイトにて、耐震対策をしたい家具・家電等が、どの「ガムロック」製品に適しているのか、簡単に確認することができます。
ガムロックの注意点
では、次に、我が家で実際に「ガムロック」を購入し、取り付け、失敗した話(注意点)をご紹介します。
購入したのは、食洗機の耐震対策として推奨されていた「ガムロックPC」です。
取り付け
「ガムロックPC」の材質は、本体:塗装鋼板、強粘着材:スチレン系ゲルです。安くないだけあり、とてもしっかりした作りです。
粘着面は裏紙で保護されています。
取り付けかたは、パッケージの裏に記載があるので、こちらを参考に取り付けていきます。
取り付け
1.縦面の裏紙を剥がし、少し離して取付位置へガムロックを仮置きします。
2.滑らせながら縦面を押し付けしっかり密着させます。
3.底面のタブを引き抜き、よく押し付け密着させます。
裏紙をはがすと、粘着ゲルが露出します。
我が家のキッチンカウンターは狭いので、食洗機を置くとわずかなスペースしか残りませんが、この部分に「ガムロックPC」を取り付けます。
「ガムロックPC」を取り付けるとこのようになりました。
注意点
「ガムロックPC」を設置してから、食洗機の安定感が格段に上がりました。力いっぱい手で押してみると多少ぐらつきますが、それは粘着ゲルが変形するためだろうと思いました。
安心して生活していたある日、ふと見ると、「ガムロックPC」が完全に食洗機からはがれていることに気がつきました。
ですが、「ガムロックPC」のパッケージ裏を見ると、次のような記載があったので、脱落は想定内のようです。
月に1回程度、商品の設置状況を確認して下さい。万一、脱落していた場合は、歯ブラシ等で粘着面を水洗いし、自然乾燥させたあと再設置してください。
こまめに確認するしかないのですね…。
ちなみに、はずれていたのは1ヵ所のみで、ほかは固定されたままでした。
おそらく、「ガムロック」の粘着力が強いために、取り付け時に無理な力を加えて粘着ゲルを固定してしまうと、ゆがみが生じ、時間が経つと徐々にはがれていってしまうのだと思います。
そこで、一緒に購入した「ガムロックリムーバー」(ガムロック専用取り外しツール)を用いて、食洗機からはがれてしまった「ガムロックPC」を取り外すことにしました。
「ガムロックリムーバー」を「ガムロックPC」と食洗機を置いている台の間に差し込むと、徐々に粘着ゲルが浮き上がってきました。
その後、取り外した「ガムロックPC」を再設置しました。ところが、再設置すると、また別の箇所が脱落し、再設置するということを繰り返しています。
以上のことからわかったことは、
- 「ガムロック」の粘着力は強力
- だからこそ、上手に取り付けしないと脱落しやすい
ということです。
さいごに
このように、取り付けが難しいというデメリットもある「ガムロック」ですが、食洗機の耐震対策・転倒防止として使えるアイテムが少ないなか、「ガムロック」を選んだことに後悔はありません。
こちらは使用していないので、レビューはできないのですが、アトムダイレクトショップでは「ガムロック用補助シート」というものが販売されています。もしかしたら、我が家のように「うまく取り付けできずに、どこかが脱落している」ケースには、このようなアイテムが活用できるかもしれません。
また、食洗機用として推奨されているのは「ガムロックPC」ですが、対応可能とされている「ガムロックnewMB」のほうがバックルベルト式で、取り付けしやすかったのかなとも思います。
食洗機は、いまや我が家に欠かせない存在ですし、耐震対策も欠かせません。
今後も安全に使用していくために、いまはバックルベルトタイプの「ガムロックnewMB」と、パッドタイプの「ガムロックPL」を買い足すことを検討しています。
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