先日、およそ5年半住んでた大和ハウスの賃貸住宅、D-roomを退去して、戸建て賃貸に引っ越ししました。
退去時の立会いは揉めることも多いのでしょう。
はじめから穏やかとはいえない厳しい雰囲気で開始された退去時の立会いですが、結果示された退去費用は19万円(敷金含む)と、想像より高額な金額でした。

この記事では、19万円という高額な退去費用となった原因をご紹介しています。
5年半住んでいたD-roomの状況は
我が家は未就学児が2人おり、共働きです。
部屋は汚れますが、十分な掃除が行き届かない日々でした。
D-roomには上の子が0歳の頃に引っ越してきました。
そんな我が家の状況は…
床
子供がおままごと用に購入した100均のフライパン(小さいけれど金属製)を思い切り床に叩きつけてつけた傷のほか、家具などを引きずった際についた傷など、無数の傷がついていましたが、とくに指摘されませんでした。
床の修繕費:0円
壁紙
子供用の知育ポスターや、子供の製作物など、さまざまなものを画鋲で掲示していたため、壁紙には無数の画鋲の刺しあとがありましたが、これに関しては何も指摘されませんでした。
また、ボールペンの落書きもありましたが、これに関しても指摘されず。
ただ、子供が絵の具で描いた絵を飾っていたところ、十分に乾いていなかったのか、湿気によってなのかわかりませんが、その絵の具がに滲んだような色が壁紙についてしまった箇所と、キッチンの壁紙の汚れ、ドアノブを勢いよく開けたときにストッパーが機能せずに壁紙に開いてしまった穴については指摘され、クロス壁の張替が必要になるとのこと。修繕費用がかかることとなりました。
ちなみに、壁紙の穴に対して下記の製品で処置をしていましたが、




やはりほかの壁紙と様子の違いは明らかで、立会い時にも指摘されたので、もし生活上見た目が気にならないようなら、修繕費対策で応急処置する必要はないかと思われます。
壁の修繕費:約25,000円
窓サッシ
基本的には室内干しをしている我が家は、湿気や結露がすごくて、窓サッシはカビだらけ…。
育休中は大掃除の際などにカビ取りをがんばっていましたが、仕事に復帰してからは余裕がなくなり、放置されたカビで窓サッシが黒ずんでいました…。
あまりにカビがひどいとクリーニング費用を別途請求されるらしいと事前に調べていたので、退去する当日、立ち合いの前に2時間ほどかけて市販のカビ取り剤でおおかたきれいにしました。
その成果もあってか、とくに指摘されませんでした。
窓の修繕費:0円
浴室
浴室も湿気がたまりやすく、カビだらけになってしまうのですが、1ヶ月に一度は市販のカビ取り剤でカビ取りしていました。
退去前1ヶ月は掃除を疎かにしてしまい、カビが残っている箇所もありましたが、とくに指摘されませんでした。
浴室の修繕費:0円
ドア
我が家の場合、退去時の高額費用の一番の原因となったのが、このドアでした。
D-roomのドアは、ちょっと間違えてセロハンテープを貼ってしまっただけでも、剥がし方によっては簡単にプリントが剥がれてしまうようなドアでした。
そんなドアですが、子供がハイハイなどで動き出すようになってからは、指はさみ防止グッズを取り付けていたため、剥がす際に、下の写真のようにプリントが剝がれてしまいました。


このような指はさみ防止グッズを取り付けていたことによるプリント剥がれがあったドアが3枚。そのほか、身に覚えのないほんの少しのプリント剥がれのあるドア…というかクローゼットの折れ戸が2枚ありました。
ほんの少しの剥がれでも全面張替となり、張替費用は1枚あたり22,000円かかるそうです。そのためドアの修繕費だけで22,000円×5枚=110,000円かかることとなりました。
ドアの修繕費:11万円
修繕費は11万円…だったけど、指はさみ防止グッズは必須だった
ドアの修繕費がかなり高額だったため、もう少し詳細を書きたいと思います。
我が家が使用していた指はさみ防止グッズは「はさマンモス」という商品でした。娘が1歳前後に購入した記憶があるので、およそ5年間使用していたことになります。


詳細は過去の記事でご紹介しています。


「はさマンモス」のなかでも接着面が少ない「賃貸用」を使用していましたが、「はさマンモス」をドアに貼り付けるために使われているテープは、ニトムズの「再はく離一般用両面テープ」というものでした。
これは強力に固定でき、かつきれいにはがせるという特徴を持つテープですが、D-roomのドアのプリントはセロハンテープがくっついただけでも剥がれてしまうほど簡単に剥がれてしまうので、「はさマンモス」をはがすときに、テープが接着していた箇所はすべて点状に剥がれてしまいました。
立会いに来ていた営業の方いわく、ドアは建具という扱いとなり、修繕費が高額となるそうです。



ドアだけで11万円という修繕費はかなりの痛手ですが…
もし仮に、子供が1歳の頃に退去時の修繕費が高額になることを知っていて、指はさみ防止グッズを取り付けないかといわれたら、迷うことなく取り付けただろうと思います。なんなら、現在3歳・6歳となった子供たちでさえ、危ういことがあります。
まだ引っ越してきて間もないですが、ドアの内側の蝶番側に3歳が指を差し入れているにもかかわらず、6歳が外側からドアを閉めようとしている状況をすでに数回見ました。そのたびにドアに指を挟むと危ないから、ここには手を入れないでということを伝えていますが、3歳は繰り返してしまいます。6歳のほうは自分のせいで3歳の指が折れてしまうことを恐れて「前の家に戻りたい」「また(はさマンモス)つけてよ」というので、年齢的にもう大丈夫かな…と思っていた「はさマンモス」を再度取り付けようかと検討中です。



引っ越し後の家のドアはプリントタイプではない木製ドアなので、プリントが剥がれる恐れはなさそうです。
ちなみに、かつてD-roomに住んでいて、同世代の子供がいる職場の同僚も、D-roomの退去時に退去費用として20万円請求されたそうです。やはり「はさマンモス」ではないものの市販の指はさみ防止グッズを取り付けていて、ドアのプリント剥がれが我が家以上にひどいことになったとか。
その同僚と話していて、退去費用は痛いけれど指はさみ防止グッズは必須だから、指はさみ防止グッズを貼る前に養生テープとかマスキングテープを貼ったらよかったのかな…となりました。



D-roomに住んでいる方で指はさみ防止グッズを取り付ける予定のある方がいらしたら、マスキングテープで剥がれが防止できるのか、ぜひお試しいただきたいです。


D-roomの修繕費にはどんな項目があるの?
退去時に解約清算明細書というものを渡され、そのなかに修繕費の内訳がありました。
項目としては、玄関・ホールでは、
- クロス天井(張替/補修/その他)
- クロス壁(張替/補修/その他)
- 床CF・他(張替/補修/その他)
- 設備・その他(上框/インターホン/電灯/チェーン/ドアスコープ/郵便受け/下駄箱/室内札/その他)
LDKでは、
- クロス天井(張替/補修/その他)
- クロス壁(張替/補修/その他)
- 床CF・他(張替/補修/その他)
- 窓ガラス(異常/網戸/その他)
- 設備・その他(換気扇/目皿/流し台/棚/照明/建具/パッキン/カートリッジ交換/ストレーナー)
などがありました。
いま思えば、入居時からドアスコープはフタが壊れていて常に開いている状態だったし、入居中トイレのフタはゆっくり降りてくる機能が壊れ、バタンッとけたたましい音を立てて閉まるようになったし、立会い時に指摘されなかったことでも気になる点はありました。
私自身は今回が4回目の引っ越しでしたが、こんなにも高額な退去費用を請求されたのは初めてでした。
一般的にこのような項目で退去費用が請求されるのだとわかったので、今回の物件では入居時についていた傷や破損は漏れなく報告しておき(築40年近いので無数にある…)、退去時にこちらがつけたものだと判断されないように気を付けたいと思いました。
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