子供たちがトーマスに一番はまっていた頃には、保育園に行く前も帰ってきたあとも、U-NEXTでトーマスばかり見ていました。
お絵描きとかパズルとかしたらいいのに…。
こんなにトーマスばかり見ていて大丈夫?
と心配していた私。
でもよく考えると、トーマスには知育要素がたくさんあることに気が付きました。
「きかんしゃトーマス」は国連と組んでいたこともある!
トーマスのテレビシリーズ「きかんしゃトーマス」は、第1シリーズから第25シリーズまであり(記事執筆時点)、第1~12シリーズまでが模型を使ったシリーズ、第13~24シリーズが3DCGアニメーションシリーズです。
日本では2022年末から放送が始まった最新版、第25シリーズは2Dアニメーションとなり、これまでの作品とだいぶ雰囲気が変わりました。
個人的には3Dアニメーション時代のトーマスのほうが好きでした。
このように、シリーズごとにアニメの形態や制作会社が変わるなど、変化を遂げてきた「きかんしゃトーマス」ですが、第22シリーズでは国際連合との共同制作になるという変化がありました。
国際連合が掲げる持続可能な開発目標(SDGS)の17の目標の内5つの目標(#4.質の高い教育をみんなに、#5.ジェンダー平等を実現しよう、#11.住み続けられるまちづくりを、#12.つくる責任つかう責任、#15.陸の豊かさも守ろう)を内容に取り入れ、レギュラーメンバーに東アフリカ出身の女性蒸気機関車ニアとイギリス出身の女性蒸気機関車レベッカを導入して主要キャラクターのジェンダーバランスが調整された他、シリーズの約半数のエピソードはトーマスが中国とインド、オーストラリアを旅し、現地の文化や環境問題を学ぶストーリーとなった。
Wikipediaより引用
ジェンダーバランスを整えるため、レギュラーだったエドワード、ヘンリー、トビーが準レギュラーへと降格。
代わりにレベッカ、ニアという女性キャラクターがレギュラーとなり、ティドマス機関庫に仲間入りします。
ティドマス機関庫の男女比がほぼ半々になりました。
「きかんしゃトーマス」の歴史については、Wikipediaにかなり詳しくまとめられています。
イケメンキャラのエドワードなど、人気キャラクターが事実上のクビになるという、衝撃的な展開ではありましたが、「きかんしゃトーマス」は国連と組むことで、より知育要素盛りだくさんのアニメとなりました。
次に、具体的な知育要素についてご紹介します。
「きかんしゃトーマス」の知育要素
多様な価値観(職種、ジェンダー)が身に付く
「きかんしゃトーマス」には、本当にさまざまな仕事をしている機関車たちが登場します。
なかでも衝撃的だったのは、大きな眼鏡をかけた緑色のボディの機関車「ウィフ」の存在でした。
ウィフはごみ処理場で働いており、ごみを集める仕事をしています。そのため、ボディは汚れているし、嫌な臭いも漂っています。
かつて、もっとすごい仕事がしたい!と仲間の仕事を手伝おうとしたことがありますが、その経験を経て、ごみを集める自分の仕事に誇りを持つようになります。
侯爵専用の機関車「スペンサー」のように、見た目も仕事も派手な機関車もいれば、ウィフのように地味だけれど大切な仕事をしている機関車もいる。
ジェンダーバランスもですが、この世界の事情を反映しています。大人になって生きていくために大切な価値観が「きかんしゃトーマス」のさまざまなキャラクターに触れることで、身に付くのではないでしょうか。
色、大きさ、長さ、数の概念を学べる
「きかんしゃトーマス」には、カラフルで個性豊かな機関車たちが登場します。
そうした機関車たちをとおして「色」「大きい/小さい」「長い/短い」「数字」といった、幼いうちに身につけておきたい基本概念に触れることができます。
アニメを見ているだけでもいいですが、あるとおすすめなのは「トーマストミカ」です。機関車の大きさなど、よく反映されています。
「トーマスは青。エミリーは緑。…」
「トーマスは小さい。ゴードンは大きいね」
「(連結した機関車を見ながら)どっちが長いかな?」
「トーマスは1番、ゴードンは4番だね」
など、トーマストミカを見ながら親子の会話も弾みます。
手転がし遊びをとおして、速さの概念も身に付くかもしれません。
こうした知育玩具があると、数字の理解がより深まりますね。
国名を学べる
「きかんしゃトーマス」は、第22シリーズで国際連合と組み、グローバル展開が進みました。
第22~23シーズンでは、トーマスがソドー島を出て、中国、インド、オーストラリア、ブラジル、インドを旅します。
中国の機関車ヨンバオ。アフリカ出身の機関車ニア。イギリス出身の機関車レベッカ。日本出身の機関車ヒロ。
さまざまな国の魅力的な機関車が出てくるなか、思いました。
世界地図がないと、国名はただの言葉でしかない…。
そんなのもったいない!!
子供は何でも覚えます。
「中国のヨンバオ」と覚えます。でも、「中国」が何なのか、わかっていません。そんなの、もったいないと思いました。
はじめは世界地図を壁に貼ることを考えましたが、我が家には大きな世界地図を貼るだけのスペースが空いていません。そこで、地球儀を買いました。
地球儀を見ながら、これが中国。〇〇ちゃんがいるのはここ、日本。中国は日本のお隣の国で、パンダさんが住んでるよ、といったことを教えてあげることができます。
また、映画でのニアの有名なセリフ「アフリカは国じゃない。大陸なのよ(※正確ではないかもしれません)」だって、地球儀があれば簡単に説明することができました。
英語を学べる
リアルタイムで放送されている「きかんしゃトーマス」は二か国語放送。英語で聞くことができます。
ちなみに、我が家の場合は「きかんしゃトーマスで英語を学ぼう大作戦」には失敗しました。
すでに日本語のトーマスになじみすぎていた上の娘が、声が違う&言っている意味がわからないトーマスを拒否したからです。
ただ、第25シリーズからは2Dアニメーションとなり、トーマスと仲間たちの声・見た目すべて変わったので、これをきっかけに英語版をリアルタイムで見始めるのはありかもしれない…と期待しています。
残念ながらU-NEXTでは日本語しか聞くことができません。
DVDなら英語の音声を聞くことができます。
ごっこ遊びができる
ごっこ遊びは知育的にも良いといいますよね。
(理由はよくわからないけど、育児本によくそう書いてある…。)
「きかんしゃトーマス」の個性的な機関車、仕事内容を覚えることで、ごっこ遊びを楽しむことができます。
実際に保育園で遊ぶ子供の様子を見ていてすごいな~と思うことがあったのですが、
一人で電車遊びをしていた男の子と、一人でブロック遊びをしていた娘。近くにいるのに、はじめは別々に遊んでいました。
ところが男の子がトーマスのプラレールで何やら遊びながら「トーマス」「脱線」「ロッキー」などの単語を話しているのを聞いて、娘は自分も知っていると思ったのでしょう、いつのまにか男の子の遊びに加わっていたのです。一人どうしで遊んでいた二人が、いつのまにか一緒になって遊んでいました。
脱線したトーマスやディーゼル10をロッキーが助け出す、というごっこ遊びをしていました。
「きかんしゃトーマス」を好きなことで、友達の輪が広がるなんてすてきだな~と思ったできごとでした。
そもそも「きかんしゃトーマス」には教育的なストーリーがいっぱい
もともと「きかんしゃトーマス」は、幼児向けの教育番組ということを意識して作られたようで、教育的な話が多いです。
悪いことをしたらダメ。
一人ではできないことでも、みんなで力を合わせればできるようになる。
自分をいじめた相手でも、困っていたら助ける。
自分のことばかり考えて、他人に迷惑をかけたらダメ。
こうした教訓が盛り込まれています。
このような教訓が良いか悪いかは別として、あまり教育的ではない動画を見ているよりは、「きかんしゃトーマス」で道徳的なことを身につけてくれたら親としては安心できるのではないでしょうか。
さいごに
この記事を読んでくださった方は、子供が「きかんしゃトーマス」ばかり見ていて大丈夫だろうか? と心配されている方だと思います。
私もそう思っていましたが、いまでは無理して見るのをやめさせるのではなく、「きかんしゃトーマス」の知育要素を利用して、+αのアイテムや声掛けをすることで「知育」に活用してしまおう! という気持ちです。
そして「きかんしゃトーマス」ブームには必ず終わりがやってきます。
周りの方たちの話を聞くと、ドはまりしていたお子さんでも小学校に入る頃にはブームが終わっていたとか。我が家もトーマス大好きな4歳娘と1歳息子がいますが、4歳娘の興味はほかのもの(恐竜とか)に移りつつあり、相変わらずトーマスのおもちゃは好きですが、「きかんしゃトーマス」は前ほど見たがらなくなりました。
そうなると少し寂しいものです。
「きかんしゃトーマス」が大好きないまのうちだけ、トーマスの世界にどっぷり浸かってみるのもいいかもしれません。
▼いま欲しいと思っているのはカタカナポスターです。ひらがなは100均をポスターを貼っていたら覚えましたが、カタカナはなかなか。トーマスのキャラクターで覚えてくれるかな?
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして。
よく叫ぶ赤ちゃん の記事を読みました。
うちの娘がまさに11ヶ月で同じような感じなのですが、その後どうなりましたでしょうか?
いつ頃おさまってきたか、今はどうかなど…
教えていただければありがたいです。
はじめまして。コメントありがとうございます!
その記事は同じような状況の方の参考になれば…と昔書いたものだったので、読んでいただけてうれしいです。
なお様のお子さんも同じような感じとのこと、本当にお疲れさまです…
当時11ヶ月だった記事内の娘は、現在4歳になりました。当時から今に至るまで、つねに頭の上に「怒」の文字を浮かべて生きているような性格であることには変わりません(笑)。
成長過程をご紹介すると、不安にさせてしまうこともあるかと思いますが、あくまで娘の場合として書かせていただきますね。
まず、一番癇癪がひどかったのは1歳台でした。徐々に言葉を習得し、2歳前に2語文を話せるようになってくると、叫ぶ代わりに言葉で伝えてくることが多くなり、子育てが楽になったように感じました。たぶん赤ちゃんの頃から言いたいことがたくさんあったんだろうと思います。
楽になったとはいえ、ある程度成長してからも、たびたび癇癪を起したり、ひどいときはほぼ1日中泣き叫んでいるようなこともありました。言葉の理解は早いほうと感じますが、一方でコップ飲みなど一部の生活習慣の習得に苦労したりもありました。発達的な問題が心配だったので自治体の窓口や保育園の先生、年齢ごとの検診で相談したこともあります。
・自治体の窓口→こちらの相談に対する答えはなかったけれど定期的なフォローあり
・保育園の先生→発達障害とは感じない。たしかに自己主張は激しいけれど成長とともに変わっていくのでは、といわれる
・検診→一人の医師から「自閉スペクトラムの傾向があるかも」といわれたが、あまり信頼できる感じの医師ではなかったので真に受けてはいない
保育園では発達面に心配なことがあって、そこをサポートする施設に別途通っているお子さんもいるのですが、そのようなお子さんはところかまわず癇癪を起しているのに対し、娘の場合は家庭内だけなので、空気を読んでいるのかと。なので、様々なお子さんを見ている保育園の先生が発達障害ではない、というのだから、おそらく違うのだろうと、最近思い始めました。
ただ、いろいろ敏感に感じやすい(←だから怒りっぽいのかと解釈しています)娘の性格は、将来的にはいろいろ苦労するだろうと…。そこをサポートしていけたらいいなと思いつつ育てています。
長文、および不安にさせてしまうような内容もあり失礼いたしました。経験しか語れませんが、もし何かまた気になることがありましたらいつでもご連絡ください^^