ここ数ヶ月の間、いくつかの保育園を見学してきました。
園長先生から保育園の説明を聞くなかで、

これはぜひ家庭にも取り入れたい!
と感じた保育園での子供への接し方や取り組みがありましたので、ご紹介したいと思います。
①子供に対してポジティブな伝え方をする
保育園の先生が例として話されていたのは、たとえばご飯を食べない子供に対して

これを食べないとおばけが出るよ!
というのはネガティブな言葉。
そうではなくて、

これを食べたらパパみたいに大きくなれるよ!
とポジティブな言葉で声かけするそうです。
日々の積み重ねで、ネガティブな言葉を毎日聞かされて育った子供と、ポジティブな言葉を毎日聞かされて育った子供では、精神的な土台が違ってくるのではないかと感じました。
②子供が自分で答えを導くような問いかけをする
保育園の先生たちは、なんでも「これやってー」「あれやるよー」と指示だけ出すのではなくて、子供たちが自分で考え、答えを導き、行動に移せるような問いかけを心掛けているようです。
私も、子供には自分の頭で考え、選択できる子に育ってほしいという願いがあります。
家庭においても、忙しい毎日のなかでつい指示ばかりしてしまいそうですが、数日間に1回は意識して子供が自分で考えることができるような問いかけをしたいなと思いました。
ただ「ダメ!」というのではなくて、

どうしてダメだと思う?
と聞いてみたり、
行動の指示ばかりするのではなくて、時には子供自身に、

じゃあ、何をしたらいいと思う?
と聞いてみたり、
ということでしょうか。
頭ではわかるのですが、実際にどういった声掛けをしたいいのか、というところが難しいです。
我が家では、子供が1歳をすぎて、だんだん言葉を理解できるようになったと感じた頃から、「子供に考えて、選択させる」試みを始めました。まだまだ高度なものではなくて、本当に簡単なことです。
具体的には、こんな感じです。
- (離乳食のときに必ず私のスプーンを奪うので、あらかじめ2本用意したうえで)私が左手に持ったスプーンと、右手に持ったスプーンの、どちらがいいか選ばせる
- いくつかの絵本を重ねて置いておき、どれを読みたいか選ばせる
- (我が家で取り組んでいる英語教材である)ディズニー英語システムのトークアロング・カードのうち、どの音声を聞きたいか選ばせる
「どれがいい?」と質問すると、動きの止まる「間」があり、ちゃんと考えているように思えます。
たとえば、左右のスプーンを選ばせるとき、最初は、娘にとって右側にあるほうのスプーンを必ず選んでいたのですが、次第に、少し考えて「今日は左」「今日は右」と思っているみたいに、その時々で選ぶスプーンが変わるようになりました。
また、本人に選ばせることで、積極的に物事に取り組むようになったような印象を受けました。
娘がもう少し大きくなったら、毎日の洋服なども、なるべく本人に選ばせるようにしたいと思います。
③子供が片付けしやすいよう、モノとしまう場所をテープの色分けで対応させる
保育園には、いくつかの絵本棚とおもちゃ箱が置かれていました。
小さな子供たちでも自分で片づけることができるように工夫していることとして、モノとそれをしまう場所を同じ色のテープで色分けするという方法が紹介されました。
具体的には、絵本の裏表紙と、それをしまう絵本棚の棚板それぞれに、同じ色のテープを貼るといった方法でした。
家庭においても、絵本、おもちゃだけではなくて、文房具、掃除道具など、使ったものを自分で元の場所に戻すための工夫のひとつとして、取り入れたいなと感じました。
番外編:とある保育園で遭遇した、反面教師にしたい子供への接し方
現在、保育園のなかに併設された子育て支援センターに通っているのですが、保育園に頻繁に訪れると、保育園見学というかぎられた時間だけではわからなかったことがいろいろと見えてくるようになりました。
そこで、反面教師にしたい先生に遭遇してしまいました。
ある日、保育園を訪れると、1歳くらいの、やっと歩けるようになったかなという小さな子供たちがお散歩から帰ってきたところでした。
そのなかの一人が、玄関のところで靴を脱ごうとするのですが、うまく脱げないのか、泣き出してしまいました。すると、先生がやってきて、

もうー、何やってるのよー!!(怒)
とイライラした様子で怒鳴っていました。
それは、大人の私でさえ「ちょっと怖い・・・」と感じてしまうほどの怒り方で、その子はもちろん、周りにいた子供たちもみんな泣き出してしまい、ちょっとした騒動になっていました。
その保育園は、(致し方なく)入園申し込みをした保育園なのですが、我が子がそのような怒られ方をしていたらちょっとショックだなと感じてしまいました。私自身、忙しかったり子供の機嫌が悪すぎたりするとついイライラしてしまいますが、なるべく自分のイライラを子供にぶつけることがないよう、気をつけたいと思いました。
こうした薬にも時々お世話になりながら・・・
いくつもの保育園を見学することはなかなか大変ではありましたが、このように家庭でも子育てに応用できるような参考になる話を聞くことができ、貴重な経験になりました。
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